「ヒトの個性や能力の一部は、親からの遺伝で決まる」と聞くと、「どうせ遺伝なのだから、頑張っても変えられない。」と思ってしまう人がいるかもしれない。
確かに、血液型や瞳の色など、親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせで決まる特徴は、原則的に一生変化しないと言われています。しかし、以下の表を見て下さい。遺伝子の影響の大きさが環境次第で変化するという研究結果です。

この表が示していることは「遺伝の影響は一生固定されたものではなく、時間とともに変化したり、経験や環境によって変化することがある」という事実です。

顔つき、運動能力、性格、知能など、数多くの遺伝子が複雑に関係するような特徴ほど、その傾向は強いようです。遺伝的な素養が開花するかどうかは、その素質に合った環境にどれだけ恵まれるかによって左右されると言えるのではないでしょうか。


ここで我々は子どもたちの学習や運動における成績がどのように上がるかを定義してみました。

『成績=才能×努力×環境×運×自信×好み』

この方程式が子供たちの成績に関係してくるのではないか?と考えます。
その上でそれぞれの要素によって何が変わるかを考えてみます。

才能
実は才能にはそれほどの差はないことがほとんどです。感覚的には平均を1とするとイチローや羽生名人ほどの人であっても、2程度でしょう。ほとんどの人が1.5〜0.7の中に入るものと考えられます。才能は練習や鍛錬をしているときの上達度に影響しますが、それ自体に物事に取り組もうとする駆動力があるわけではありません。 実際、IQの場合、70〜130の間に95%の人が入ってしまいます。才能に倍ほどの差はないのです。 遺伝子の影響が直接出るのはこの部分ですが、どんなに差があっても、2倍以上の差にならないのがわかります。
努力
ひとりの人間に与えられた時間は一日24時間と決まっています。よって、努力はその量と効率ということになります。効率に関しては外部からの助言や指導が多分に影響しますし、さらにそれをどれだけ飲み込めるかという部分も大きいのですが、外部からの入力を環境因子とし、飲み込む効率を才能の一巻として外部因子に分けます。すると、努力とは実際に取り組んだ時間となります。睡眠と食事で計8時間使うとすると、その幅は0〜16となり、才能よりも遙かに大きなファクターであることが分かります。イチローや羽生名人が凄いのは、このたゆまぬ努力のたまものだということです。
環境
環境とはその競技や学習に取り組める設備や教材の有無と、さらに一緒に競争する相手がどれだけ充実しているかの2点に分かれます。設備面ではそれほど差が出ることはないでしょうが、競争相手となると場合によっては大きな差となって現れます。そのため、できるだけ世界レベル、全国レベルの相手と競争できる環境に置いてあげるのが一番効果的といえるでしょう。
運とは何でしょうか。初期段階での成功体験、良き指導者との出会い、良き競争相手との出会いといったものが考えられます。では、運を上げるにはどうしたら良いでしょうか?運とは機会に対して当たりを引く可能性と言い直すことができます。一見、どうしようもないファクターのような気もしますが、環境同様、様々な機会に触れさせることで確率が低くとも、当たりを引く可能性は上がります。よって、運とはチャレンジする回数で制御できる因子ともいえるわけです。
自信

自信は何から得られるモノでしょうか?それは成功体験や、体の大きさなど身体能力に直接影響する因子などでしょう。遺伝子解析の結果が心理的に直接影響を与えるとしたら、この部分といえます。逆に言うと、悪い影響を与えかねないのもこの部分になります。

好み
最後に好みという因子があります。「好きこそものの上手なれ」ということです。これは自信があるモノに対して持つことが多いので、自信の中に含まれると考えることもできますが、成功体験が全くなくとも好きになることもあります。そのためには経験が必要ですから、環境因子も強く影響していますし、好印象を持つために運が絡んでくることもあります。重要なのは、才能を発揮するときの動機として働くということです。つまり、才能が1.5と1の人がいたとしても、好みによるモチベーションに1と3の差があると、才能が発揮されるときに、1.5 x 1 = 1.5と 1 x 3 = 3 で、2倍の差となって逆転するケースも出てくるということです。好みにどれだけのレンジがあるかは感覚次第ですが、10倍好きくらいが限界でしょうか。

最初に『 成績 = 才能×努力×環境×運×自信×好み 』と書きましたが、実は下記のように書き直せます。

環境×運 → 自信 → 努力

環境と運が自信を呼び起こし、それが努力につながりますが、遺伝子検査は「きっかけ作り」で運に介入し、「モチベーションの維持」の自信に介入します。さらにそれが新たな成功体験をもたらし、それが好みにつながります。それが下記の式になります。

環境×運×自信 → 好み

すると、最初にあげた式は下記のようにまとめることが可能です。括弧の中は、それらの因子が取りうる値の範囲になります。

成績 = 努力(0〜16)×才能(0.5〜2)× 好み(0〜10)

遺伝子検査で才能が判定できて、それが最終的な成績にまで多大な影響を与えると思いがちですが、実はそんなことは全然ないのです。


つまり、遺伝子解析で才能を少し評価できるかもしれませんが、才能の差は大して影響しません。
むしろ、努力や好みにつながる運と環境を充実させることが非常に重要
なことが分かります。
この因子はどちらかというと、経済力に比例します。
充実した施設に通わせ、全国レベルの指導者(大抵、東京か大阪在住です)に依頼して、全国レベルの大会や試験を受けさせる必要があります。
すると、都会に住んでいることと、通うための交通手段、謝金の用意など長期にわたる投資が必要になるわけです。ということは、どんな親でも充実させてあげられる部分とはいえません。

遺伝子検査を受ける意義  遺伝子検査でわかること  安心の国内医療機関

nextdロゴ

 徳島市一番町3-8(第一キッズ内)

 電話

Copyright© 2015 合同会社 ネクストD All Rights Reserved.